センチメンタル・ジャーニー

センチメンタル・ジャーニーと言っても、
ドリス・デイの曲のことではありません。
ましてや、松本伊代ちゃんの曲でもありません。

2週間前の文化の日は木曜日でした。
僕の医院は水曜午後が休診なので、
木曜日がお休みだと1日半休みになるので少し遠出することもできます。
そこで今回は京都府の北部、宮津から丹後にかけて出かけてきました。

この地は、僕が大学病院から初めて外の病院に赴任した所です。
旧峰山町(現在の京丹後市)にある丹後中央病院に、
約2年間、勤務していました。

もう25年も前のことです。
ちょうどその頃、嫁さんと結婚、丹後で新婚生活が始まりました。
つまり、今年で銀婚式ということですね。
銀婚式の記念にというわけで、昔住んでいた所を訪ねてみたわけです。

まあ、銀婚式を待たずとも、
丹後くらい隣の県ですからいつでも行けそうなものなのですが、
何となく後回しになっていて行く機会がありませんでした。

その昔、丹後に行くにはまだ京都縦貫自動車道などなかったので、
国道9号線で福知山まで行って、途中で176号線に入り、
北上して丹後に入った・・・んだったと思います。
(ちょっと最後の方があやふやですが。)

初めて行ったときは、まだ道に慣れていないし、
ナビなどつけていなかったので、
オロオロしながらの丹後行きでした。
一般道を通るルートでもあり、不慣れだったせいもあって、
初めのころは滋賀医大から丹後まで4,5時間かかっていました。
(まあ、それはちとかかりすぎという話もありますが)

その後、徐々に京都縦貫自動車道が整備され、
今では京滋バイパスから名神を横切って
宮津まで一気に行くことができるようになりました。
先日は水曜日の夕方に出発しましたが、
宮津まで2時間かからないんですね。
ビックリしました。

早く目的地につけるというのは、
体力的にも楽だし、時間的にも有効に使えて結構なことですが、
昔一般道を通っていた時に途中で寄り道した
お店などが今どうなっているのか、
見られなかったのはちょっと残念でした。
まあ、贅沢なこと言ってますね。

さて、宮津で自動車道を降りた後、
僕達はその日の泊まり先である、天橋立に向かいました。
そのことは改めて話すことにしまして、
ちょっと前後しますが、一つ写真を。
WS000004 (2)

別に何という写真ではないのですが。
この建物の方ではなく、隣の大きな木が懐かしく写真を撮りました。
(昔は、この建物はありませんでした。)

google mapで確認しますと、「酒戸古」という場所の交差点ですね。
先に書きましたが、車で福知山方面から丹後入りをしようとしますと、
国道9号線から国道176号線に入って北上します。
与謝野町まで来たら今度は、左折し312号線を北上します。
小さな峠を北近畿タンゴ鉄道に沿って走って行くと、
大宮町に入り、いよいよ丹後の里が見えてきます。
・・・今調べてわかったのですが、北近畿タンゴ鉄道という名称も、
京都丹後鉄道に変わってしまっているんですね。

ま、そんなわけで、峰山で暮らしていた頃、
医局会に滋賀医大にまで出かけて行った帰り、
ここまで戻ってきて、この木を見ると、
「ああ、ようやくここまで帰ってきたんだな」
と思っていました。
四半世紀がたっても、
この木がこの地で通行する人々を見守っていてくれるんだなと、
なんとなくうれしくなりました。