僕が医師になるまで17

さて、大学時代の話をしてきていますが、
勉強の話ばかりで退屈されている人もいるかもしれませんね。

僕が学生時代、どんな生活を送っていたか。
まあ、そんなこと誰も興味を持っていないであろうことは
容易に想像できますが今しばらくお付き合い下さい。

ところで、高知といえば四国。四国と言えばお遍路さんです。
八十八ヶ所の空海にちなんだ霊場めぐりが有名です。
国道などで普通に白装束で杖を持った人が歩いているのを見かけます。
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こういう装束をされた方々ですね。

最近でこそ御朱印の収集がブームになっていますが、
当時はまだ若い人がお遍路さんをするのは
あまりメジャーではありませんでした。

それでも、興味のあることにはアンテナが立ちます。
ある日、本屋さんで若者向けの八十八ヶ所めぐりの雑誌に目が留まりました。
買って読んでいるうちに、なんとなく自分もその気になってきました。
と言っても、白装束を用意したりはしませんでしたが。

当時、まだ車は持っていません。
免許は将来必要であろうことは予想されたので、
勉強が本格的になる前、確か2年生の後半になんとか取得しましたが、
最終的に原付に乗り出すのは4年生の頃からでした。
だから、移動は自転車か、公共機関です。

それでも、近くに幾つかの霊場がありましたので、
休みの日などを利用して自転車で行ってみました。

最初に訪れたのは、五台山竹林寺。第31番札所です。
http://www.88shikokuhenro.jp/kochi/31chikurinji/index.html

ここは、大学入試のあと、高知の観光として
金沢の時の友人に連れて行ってもらった場所です。
小高い山の山頂付近にあり、すぐ横には展望台があり、
高知市内と、その中央を流れる鏡川・国分川と、
流れ込んだ浦戸湾をを見ることが出来ます。
その展望台の横には、
植物学者、牧野富太郎博士にちなんだ植物園もあります。

ここは、大学(南国市)周辺の僕の下宿からも、
自転車で確か40分程度で行くことができたこともあり、
大学時代何度も訪れた好きな場所です。
このあたりのことは、また別の機会にお話してみたいと思います。

この竹林寺は真言宗のお寺で、
本尊に文殊菩薩様が祀られています。
文殊菩薩は学問の仏様でも有名です。
ですから、学生時代、
その霊験にあやかろうというわけもありませんが、
何度も足を運びました。
ま、おかげさまで、無事大学を卒業し、
国家試験にも合格することができ、今日に至ります。