リオデジャネイロで行われていたパラリンピックが終了しました。
先日、このパラリンピックに関連してと思われますが、
テレビでブラインドサッカーが紹介されていたのを偶然見かけました。
この競技については僕は全く知りませんでした。
視覚情報なしにサッカーをする!
そんなことができるなんて全く思いもしませんでした。
しかし、テレビで見た映像は驚異的でした。
目が見えなくてボールを扱っている様には全く見えません。
鈴の音がなるボールでサッカーをするわけですが、
このボールの音情報や、
フィールドの外からの監督の指示などがあるとはいえ、
それだけで、ほとんど見えている様にボールを扱えるのはすごいことです。
おそらく周囲のプレーヤーの動きから発せられる音情報、
さらには息づかいや、熱気みたいなものまで読み取って、
プレーをされているのでしょう。
そして興味深かったのは、こうしたプレーをしている時には、
見えないために活性化されないはずの大脳の視覚野が、
さかんに活動しているとのことでした。
これはすごいことです。
視覚以外の情報で空間の認識をしていることになります。
優秀なサッカーの選手の資質の一つとして、
ゲームを上から眺めているような感覚が必要と聞いたことがあります。
これは、プレーをしながら、
自分や他の選手の位置、あるいはゴールの位置などを
正確に把握する能力でもあると思います。
こうした能力は空間の認知能力とも考えることができます。
この能力には時間経過での変化をイメージできる能力も含みます。
こうした能力がブラインドサッカーのプレーヤーでは、
秀でているのかもしれません。
それならば、清明者でも、
ひょっとしたらブラインドサッカーのようなものから、
空間認知の上達のヒントが得られるかもしれません。
まあ、確かに目が見えると、普段視覚情報に頼ってしまっているので、
目をふさいで街中を歩くなんて、とてもでないですが怖くてできません。
もちろん、それだけに視覚障害者の方でも安心して歩くことのできる
街作りをすすめなければならないというのは当然のことではあります。
ただ、今回は話の趣旨はそちらではなく、
街中を歩くことはできないにしても、
視覚情報に頼りすぎない生活を、
せめて自分の家の中でだけでもやってみて、
感覚を研ぎ澄ませてみるのは、
他の感覚を向上させるのにいいかもしれません。
そうすると、今まで見えてこなかったものが見えてくるかもしれません。
とはいっても、あまり視覚を長時間遮断したり、
そのあと急に強い光を見たりすると目を痛めますので十分ご注意を。
って、アイマスクをして1日すごすとか・・・
そんなことなかなかできませんけど。
※ブラインドサッカーについて
⇒http://www.b-soccer.jp/