夏バテと食養生

<夏バテ時の食養生>
夏バテの影響は秋口の体調に影響。
夏の不摂生が秋の不調を生む。

・養生訓 「脾は湿を嫌う」
(胃腸の消化機能は冷たいもの、水っぽいものが苦手)」
⇒「冷やさない」「水浸しにしない」

・水分補給はしっかりと必要だが、
がぶがぶと水分をとると胃液が薄まり食欲低下を招く
少しずつ頻回に。

・スポーツドリンク
ミネラルもとれる点はよいが、
糖分も多く、取り過ぎるとVit B1不足になり疲れやすくなる。

・アルコール・炭酸飲料
アルコールや糖分を分解するときにVit B1必要。
疲労物質が蓄積されやすくなる。

・1日の食事でバランスをとる。
⇒朝昼冷たい者が続いたら夜は暖かいものを1品プラス。
⇒胃腸が弱る夏はよく噛んで唾液と混ぜ合わせて胃に送り込む。
食事中の水はよく噛まずに流し込んでしまうので避ける。
水は食後にしっかりとる。

<夏バテ予防のための食物の基礎知識>

キュウリ・冬瓜・スイカ・・・カリウム(体液の新陳代謝促進)

ピーマン・・・ビタミンA・ビタミンC(夏カゼ予防・体力回復)

カボチャ・・・βカロチン(粘膜保護、抗ウイルス)

トマト・・・ビタミンA・C、カリウム。酸味が胃液分泌促進。

うなぎ・・・ビタミンA・B1・B2・E、タンパク質(疲労回復)

もやし・・・ビタミンC、カリウム、食物繊維

参考資料
・「健康発信 No.5 夏バテ対策のための食事」 奥村裕子:済生会滋賀県病院 なでしこ通信 かけはし No.66
・「熱中症・夏場の体調管理 夏バテの漢方治療と食養生」 上田ゆき子:漢方スクエア Topics 熱中症・夏バテ・夏季疾患