夜になると、もう虫の音があちこちで聞こえる様になって、
かなり秋の気配が色濃くなってきました。
本当は、もう2週間ほど前にやるべきだったのですが、
まだまだ残暑厳しいだろうから、
話題としては十分間に合うだろうと思っていました。
そうしたら、虫が一斉に鳴きだして、夜はすっかり秋になってしまいました。
まあ、いいか。
来年のためにも、まとめておこうっと。
というわけで、夏バテの漢方をあげておきます。
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・清暑益気湯
典型的な夏バテ。
高温多湿で体力消耗。
食欲低下、体重減少。体温調節が不調で熱のこもったような微熱。
舌赤い。
・五苓散
脱水。屋外作業など。
口渇・頭痛・嘔気。
まずは補液。
それもしっくりこない場合に。
発熱・尿量減少。
⇒柴苓湯・胃苓湯・・・熱感・食欲低下・軟便
・補中益気湯
冷えによる夏バテ(現代人の夏バテ)
冷房、冷たい食べ物で冷え。
胃腸が冷えて消化機能低下。
白っぽくむくんだ舌。
食事したあと横になりたい
⇒膨満感あれば+六君子湯・・・より胃腸症状が強い
⇒半夏白朮天麻湯・・・現代人の夏バテ。めまい、浮動感、頭痛。
・人参湯
六君子湯が使いたい方で冷えがある時。
水を飲み過ぎお腹をこわす。
⇒人参湯+真武湯・・・疲労感。上記いろいろが効かない場合。
・白虎加人参湯
高温暴露。
体温上昇、大量発汗、強い口渇
⇒越婢加朮湯・・・発汗が制御できない場合
・柴胡桂枝乾姜湯
自律神経失調がた夏バテ
外の暑さと室内の寒さの変化に体温調節がついていかない。
暑いのに変な寒気。寝汗、動悸。
身体の一部が暑くて一部が寒い。
寒さに弱く、クーラーで体調を崩した場合。
参考資料
・「熱中症・夏場の体調管理 夏バテの漢方治療と食養生」 上田ゆき子:漢方スクエア Topics 熱中症・夏バテ・夏季疾患
・「熱中症に対する主な漢方薬とその類似処方の適応」 大野修嗣:漢方スクエア 熱中症・夏バテと漢方 熱中症の臨床現場での漢方の役割
・「新しい夏バテの考え方と本治としての半夏白朮天麻湯の重要性」 川嶋浩一郎:クラシエ資料 夏バテも漢方資料