もともと消化器がご専門の先生ですが、
超音波(エコー)診断をお得意とされることから、
身体中の大動脈の動脈硬化を調べることで、
脳梗塞や心筋梗塞の生じる危険性を確率的に予測できると
先生は述べておられます。
以前より、頸動脈を超音波検査で測定することで、
動脈硬化や脳梗塞の危険を推定することは普通に保険適応となっています。
しかし、真島先生よると、頸動脈だけを調べるだけではダメだと。
左右の頸動脈、右の鎖骨下動脈、腹部大動脈、左右の大腿動脈。
この6つの動脈すべてを検査しないとダメだとのこと。
実際に診ていただいた時の言葉で腑に落ちました。
「家の中でも、塵の積もりやすい場所というのは部屋によって違うでしょ。
汚れのたまるポイントは人によって違うんです。」
掃除をよくしてくれる嫁さんも、「ああ、確かに」と頷いていました。
まあ、そんなわけで、
はるばる久留米まで自分の血管を診てもらいに行きました。
クリニックは住宅街にあり、外観は綺麗な一般のお宅の様で、
ここが本当にクリニック?こちらはクリニック併設のご自宅なのでは?
と、最初ドアを開けるのに躊躇してしまいました。
中に入ると、従業員の方が丁寧に対応してくださり、待合室へ。
待合室は裏庭に面していて、その庭がとても綺麗です。
先生のご趣味がバラ作りだそうで、そちらもプロ並み。
小鳥が多数やってきていて、その鳴き声を聴いているだけでも癒やされます。
しげしげと裏庭を眺めていると看護師さんがやって来ました。
一人一人にマンツーマンで聞き取りながら問診をされます。
ここで面白かったのが、
「以下の食べ物を週に何回くらい食べますか?週1回、2回、3回以上」
という食事の嗜好の欄です。その食べ物に中に、
もつ鍋や豚骨ラーメンなどもあります。
いや、もつ鍋なんか、週に1回どころか年に1回も食べないし!
思わず心の中でそう突っ込んでしまいました。
(まあね、ラーメンならそいう人もいるかもしれませんが・・・)
さすが、九州!おそるべし。
そうこうして、診察室に通されました。
「滋賀県からいらしたのですか!」
と、先生は驚かれていました。
そうして、全身の大動脈を丁寧に診ていただきました。
結果は、ごく一部に石灰化したところはあるが、
現在のところ、ほとんど心配ないレベルとのこと。ホッ。
おそらく一部石灰化していたところは、
結婚前の研修医時代の食生活のなごりでしょうね。
検査結果を説明される時に、
診察に用いたベッドを挟んで対面でお話を伺うのですが、
エコーの写真や図表に、
その場で僕の測定値を描き込んで行かれるのですが、
対面ですから当然逆さ文字を書かないと
患者さんにうまく読んでもらえません。
それを全く躊躇することなく逆さのまま書き込まれるのを見て、
変なところでプロだなと感心しました。
まあ、そんなわけで、
とりあえず大きな動脈硬化はないことがわかりました。
でも、それなら僕の耳鳴りは何なのでしょう?
最近考えているのは、
もう少し細い血管レベルでの動脈硬化、
あるいは毛細血管レベルでの血流の悪さなのかもと思っています。
いずれにしても、難聴、耳鳴りにかぎらず、
「老化は血管から」
というのが、最近の考え方の様です。
他にも血管を若く保つための本がたくさん出ています。
そのあたりの本も、また色々紹介していこうと思います。
さて、晴れて血管はまずままずとわかった僕でしたが、
それが顔に出たのでしょうか?
最後に先生がおっしゃいました。
「お酒の飲み過ぎには注意してくださいね」
それを聞いて、うちの嫁さん、
よくぞ言ってくれた!と頷いていました。
何か、結局本の紹介というより、
僕が診てもらいに行った話になってしまいました。
もう一度,真島先生のクリニックのHPを載せておきます。
何よりもそこを見ていただくのが一番です。