冷えに関する文献の整理の一環として、
自分の備忘録を作っていたのが中途になっていました。
続けます。
——————————
冷えに対する予防と対策
1.食事と栄養素
・食物摂取量が少ない場合や胃腸が虚弱で栄養吸収が悪い⇒熱産生↓
・漢方ではまず脾胃(消化機能)を整えることが優先される。
・食品のエネルギー比較:脂肪9、アルコール7、蛋白4、糖質4だが、
・食事誘発性の産熱量が最も多いのは蛋白質
:蛋白質から脱アミノ反応や尿素生成時に運動と関係なく熱が産生されるため
・糖質は摂取後インスリン分泌に伴い熱産生されるが、
肝臓/筋肉にグリコーゲンとして蓄積されるとき熱が失われる
⇒結果的に産熱量はそれほど高くない
⇒ただし、筋運動により産熱
・炭水化物摂取が多い冷え症⇒筋運動を増やす
・運動量が少ない冷え症⇒蛋白質摂取を増やす
・産熱量が少ない四肢末端冷え症や全身型冷え症⇒摂取カロリーを増やす
2.食性と食品温度
古代中国:医食同源
食品を5つ(熱・温・平・涼・寒)に分類
身体を冷やす食品(涼・寒)
・生もの(牡蛎など)
・冷たい飲み物
・熱い時期に収穫する野菜(キュウリなど)
・南方で採れる果物(スイカなど)
・酢
・白砂糖
身体を温める食品(熱・温)
・根菜類(ゴボウ)
・タマネギ、ニンニク
・唐辛子(カプサイシン含有)
⇒温受容体を刺激し体温を上げる作用を持つが、
唐辛子を含むカレーなどは一時的に体温を上げるも
発汗により最終的には体温を下げる
・生のショウガ(ジンゲロール含有)
⇒温受容体を刺激し温感が生じ血流を増加させるが、
同時に冷受容体も刺激し、体温を下げる
・乾姜(ショウガを高温で蒸したもの、ショウガオール含有)
温受容体を刺激し実際に体温を上げる作用あり
3.酒
冷たいビールも熱燗もアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが
血管を拡張させるため、皮膚から熱が大量に放散される。
さらに深酒はアルコールが自律神経を麻痺させ、
体外への熱の過剰な放散を抑制できず、結果的に体温は低下する。