先週の17日、祇園祭に行ってきました。
(といっても山鉾巡行を見ただけですが)
京都まで20分・・・といいながら、
四条河原町なら
1時間近くかかってしまうこともあるのですが、
それでも比較的近い所にいながら、
今までしっかりと祇園祭を見たことがありませんでした。
この時期、雨が多いし、蒸し暑いし、人多いし、
どうせ動きの少ないお祭りだから
大して面白くないだろうし・・・
なんやかんや理由をつけては行くことがなかったのですが、
「音」というものに興味を持って、
街の音を拾っているうちに、気になり出しました、
祇園祭の「コンチキチン」。
それでも、17日の朝まで、
どうしようかなと逡巡していたのですが、
「せっかく山鉾巡行がお休みの日になったんだから行ってくれば」
と嫁さんに背中を押されて行ってきました。
やっぱり、行かずにグダグダ言っていてはいけませんね。
観に行ってよかったです。
できればもう少し予習をして出かけるとよかったなとも。
朝9時から巡行開始ということは、
8時には出ないといけないなと思いながら、
朝起き出してから用意を始めたので、モタクサモタクサ。
結局、家を8時10分くらいに出発。
当初、京都駅⇒四条烏丸のルートを考えていましたが、
人が多くて動けない可能性を考えて、
山科⇒地下鉄東西線経由で。
河原町から南に下りつつ山鉾をお迎えする戦法に。
河原町三条着いたのが9時15分。
すでに河原町通り沿いには、陣地取りの人の列が。
それを横目に少し南に下ってみましたが、
どんどん人が増えていきます。
こりゃダメだなと思い直し、
河原町蛸薬師の交差点付近で場所を確保することにしました。
するとそこにリフト付きのトラックが。
そこの交差点の信号が山鉾巡行に邪魔になるので、
90度回転させて信号を除去。
そうか、そんなことしてるんだ。
待つこと20分くらいでしょうか、
南の方に小さく長刀鉾が登場。
四条河原町で方向転換(辻周しと言うのだそうですね)して、
いよいよやって来ます。
鉾が遠くに見え出すと、周囲の人達もソワソワしてきます。
道路に身を乗り出して見ています。
まあ、そうは言っても来るのはゆっくりだしなぁ~。
そう思いながらも、録音開始。
さて、いよいよ近づいてきました。背の高い長刀鉾です。
山鉾の順番ってくじ引きで決めるそうですが、
この長刀鉾は「くじ取らず」と言って、
くじは引かずに必ず巡行の最初と決まっているのですね。
そんなことすら知りませんでした。
いよいよ近づいてきました。屋根にも人が乗っていますね。
怖くないのかな。
真ん中にはお稚児さん。
生きたお稚児さんが乗っているのはこの長刀鉾だけだとか。
目の前を通る時のコンチキチンはさすがに大きな音で迫力あります。
ガムランの鉦の音は、
人をトランス状態に導くと言われていますが、
このコンチキチンの鉦の音も
ひょっとしたらずっと聴いているとトランス状態になれるかも。
来るまでは、
じれったいくらいゆっくりだと思っていたのに、
そんなことを考えていたら、
あっという間に通り過ぎていきました。
鉾の前を飾るペルシャ絨毯も綺麗ですが、
後ろに垂らしている絵も綺麗です。
それぞれ前懸・見送りと呼ばれ、
さらに横の部分は胴懸と呼ぶそうです。
(これも、帰ってからネットで調べました。)
この、前懸・胴懸・見送りなどは鉾によっても
ひとつひとつ異なっていて、見ていて楽しくなります。