さて、昨日の続きです。
2人の作品には、昨日のような、
魑魅魍魎やゴースト、ヒーローものの他に、
歌舞伎役者や江戸の風俗などもあります。
これは隅田川の花火大会。
同じ様なのを以前別の催し物でみたことがありますが、
これも素晴らしいですね。
左上の橋の上の観客を
拡大したのが右図。
細かな所まで描き込んでいますね。
橋の上の大混雑ぶりが
わかります。
よく橋が落ちなかったもんです。
これは『亀戸藤ノ真盛』という作品。
『山城 宇治川蛍狩之図』
一部だけを撮りました。
昔は宇治川は
蛍の名所だったんですね。
風情があります。
これは雪合戦の絵。
昔の人もやったんだ!雪合戦。
そう思ってたら
猫の形の雪だるまも作っているじゃないですか!
むしろ、今の方が頭が硬くなってます。
雪が降ったから雪だるまを作ろう!と言ったところで、
作るのは丸い雪玉を重ねたスノーマンしか作れません。
こんな絵もあります。
何となく気に入って撮りました。
足で猫を撫でながらじゃれている
のですが、
何となくアンニュイな感じが
いいですね。
あと、これがすごく気に入った絵。
『春夕(しゅんせき)美女の湯かゑり』
提灯の光が女性を浮かび上がらせ、
背景の行き交う人はシルエットで描く。
現代の絵かと思ってしまいます。
どこか、ジャズが流れてきそうな気がしませんか?
さて、こうした錦絵は当時だんだんと華美になり、
一次禁止令がでたことがあったそうです。
そこで登場したのが、「むだ絵」と呼ばれる娯楽絵。
落書きみたいで痛快です。
こうして国芳・国貞の錦絵をみてきました。
最後にむだ絵から、一つ切り取ってみました。
覚えていらっしゃいますか?
昨日、2つめに紹介した化け猫の絵、
その猫耳の老婆の傍らで踊っていた
猫又ですね。
ホント、子どものお絵かきにしか
見えないのですがちゃんと
やっぱり猫又なんですね。
その他にも紹介したい絵がたくさんあるのですが、
時間があれば観に行って直に鑑賞してください。
8月28日までです。