カエルの次は蛍です。
これも、この季節欠かせることのできない風物詩ですね。
その昔、僕がまだ研修医の頃だったと思います。
当時はまだfacebookやLineなど、
SNSと呼ばれるコミュニケーションツールはなく、
パソコン通信と呼ばれるものでいろんな人と情報交換やら、
井戸端会議やらをやっていました。
大きなサイトでは、
”ニフティ”とか”アスキー”といったサイトもありましたが、
僕は、”琵琶COMネット”や”ほんきぃとんく”といった
滋賀県人が中心となって色々な話をしている個人サイトが好きでした。
”ほんきぃとんく”の管理人さんは近江八幡の方で、
フォークソング好きで、アットホームなサイトを営まれていて、
会員同士が集まるオフミーティングも頻繁にされていました。
僕はこのサイトが好きで、ネットの中で出入りを繰り返すうちに、
オフミーティングにも参加するようになり、
そこで琵琶COMともつながりができたのでした。
この、”ほんきぃ”の管理人さんの話もしたいところですが、
今日は蛍の話なので、
それはまた、次の機会にしたいと思います。
さて、その琵琶COMネットでは、
読者というかアクセスしてくれる会員から、
いろいろな情報を集めていました。
たとえば、
西洋タンポポと日本固有のタンポポが
家の近くにどれくらい生えているかを報告してもらい、
その分布を調べたりとか。
ある日、たしか、その琵琶COMネットだったと思うのですが、
そこで蛍を観に行こうという企画が上がりました。
滋賀県内の蛍の出現状況を記録しよう!
ヘイケボタルとゲンジボタル、ヒメボタルなどが
どのように分布しているのかを調べる・・・
そういう企画の一環だったと思います。
雨降りの状況をモニターするアメダスにもじって、
この企画はホタルダスと呼ばれていました。
ま、僕も田舎育ちでしたので、
小さな頃には家のすぐ近くの田んぼで
蛍がフワフワ飛んでいるのを見かけたことはありました。
しかし、社会人になってから・・・
というより高校卒業してから、
「そういえば蛍なんてしばらく見ていないよなぁ~」
ということに気がついて、
僕もこの企画に参加することにしました。
当日、普段はパソコン通信で
文字でしか見たことのない人々と一緒に、
湖西の少し奥まった所にまで、蛍を観に行きました。
滋賀県では、蛍は、近江長岡や守山などが有名ですが、
そこは、あまり知られていない場所でしたが、
たくさんの蛍が舞うのをみることができました。
そういえば、それまで僕は
ヘイケボタルしか見たことがありませんでしたが、
そこで初めてゲンジボタルを見たのでした。
この蛍ツアーを企画された方々は、
「ここはあまり一般の方には教えたくないんですよ。」
と話されていたのを覚えています。
そうそう!
その時の企画人の中に、
「カータン」と呼ばれる女性の方がいらっしゃいました。
蛍だけでなく、琵琶湖のことにとても詳しい女性でした。
(まさかその方が、将来、滋賀県知事になられるとは、
当時の僕は知る由もありませんでしたが。)
まあ、そんな蛍ツアーがすごく印象的だったのでしょうね。
嫁さんと結婚してからも、丹後に赴任していた時には、
近くの蛍がたくさん飛び交う場所にでかけ、
子どもが生まれて小さい頃には、
蛍を観察しに守山まで行きました。
「そういえば、蛍なんて最近またしばらく見ていないないよなぁ~。」
実は蛍のことをブログに書こうと思ったのも、
facebookで同級生が蛍の写真をアップしてくれていたことからでした。
久しぶりに蛍を見に行きたくなりました。