学会報告:日本耳鼻咽喉科学会総会 in 名古屋1

以前、めまい平衡医学会に出席した時と同じく備忘録です。
興味のない人はスルーしてください。
(敬称略)<>内は感想
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臨床セミナー:耳鼻咽喉科医が知っておきたいうつの知識(五島)

どのようにしてうつや不安障害などを見つけるか?
・DHI、SDSなど質問票
・複数の医療機関を受診
・精神科・心療内科等の受診歴
・服薬中の薬をよく見ておく
・自由記載の項目にたくさん書き込みがある
<これは中々面白い観点です>
・問診が大切(食欲・睡眠・気分)
・ただし、睡眠は睡眠薬でマスクされていることもあるので注意
・赤外線カメラ使用時に眼球がキョロキョロ⇒不安が強い
<確かにCCDカメラで見ている時、
すごくキョロキョロしている人がいます>

鬱を見つけてしまった場合どうするか?
・紹介するか自分で治療することになるが
・少量の薬剤を投与し、それでダメなら紹介
・ひまわりの種
<これは、うつの時に必要なセロトニンの材料、
トリプトファンが多く含まれているので、
「じゃぁ、ひまわりの種食べます?」という
五島先生のユーモアでした。>
・ジャマイカ療法
<やられた!>

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臨床セミナー:耳鼻咽喉科診療で問題になる認知症(山本)

・認知症:将来的には700万人に達する可能性
・耳鼻咽喉科と認知症の関係
1.認知症の患者さんが耳鼻咽喉科を受診する場合
⇒めまいで所見が乏しい場合、うつと不安神経症を疑う
⇒3分間の過呼吸でもある程度わかる
(過呼吸になると血液中のCO2↓=脳血管の収縮)

2.通院中の患者さんが認知症になる場合
アルツハイマーでは言葉は流ちょうだが意味がわからない
自分が理解できないと難聴だと思って受診する
予備軍では、認知機能はあまり落ちないが、怒りっぽい性格に変化
なんとなくだらしがない
薬がないのに来院しない
何遍も同じことを言う
必要なものを鞄から取り出せない
説明したことを聞いていないと言う

3.認知症の発症予防と進行を遅らせること
嗅覚障害で早期発見
難聴の予防
レビー小体型の場合、先に自律神経障害が先行する場合がある
<我々耳鼻咽喉科医が認知症に関わっていくことって結構多く、
今後より大きな使命となるように思います。>