まあ、同窓会でせっかく田舎まで帰ってきたので、
翌日は実家で庭掃除をしました。
3月末に一度していたのに、もう草が一杯生えてきています。
ふきのとうが生えていたところは、そのままにしておいたら、
一面フキの葉で生い茂っていました。
それにしても、草むしりは面白いです。
いろんな雑草を掃除していくのですが、
一つ一つの草が個性的です。
カタバミの様な、早々と花を咲かせて
実を飛ばせて繁殖しようとするタイプがあるかと思えば、
フキやドクダミの様に、
土の中を根をずーと伸ばして繁殖していくタイプもあります。
いずれにしても、中々手強いです。
そうそう、今でてきましたフキやドクダミ、
すごく匂いが強い植物です。
他にシダ類も独特の匂いがします。
ドクダミは十薬とも呼ばれ、主に民間薬として用いられたり、
乾燥させてどくだみ茶にもする様で、
昔は、雑草とは言いながらも結構重宝されていたのかもしれません。
草むしりをしていると、
嫌でもこうした草の匂いをかいでしまいます。
でも、これって究極のアロマセラピーなんじゃないかとも思うのです。
その季節季節の雑草を刈り取ったりむしったりすることで、
知らず知らずのうちに、揮発性の成分を吸い込んでいます。
先日、NHKの『美の壺』という番組で
『京のおやつ』という話題でいろいろなお菓子を紹介していました。
その中で、京都の代々伝わる狂言師の方が、
お家で昔ながらの季節のおやつを飾って、
その匂いをかいで食べると身体にいいんですよ、
とおっしゃってました。
実際にヨモギを餅に搗きこんだり、
桜餅や柏餅などもその香りを楽しむわけですが、
それは昔の人の季節を取り込んだ健康法でもあったのではないかと思います。
さすれば、
その季節の草の香りをかぐだけでも身体にいいのではないかなんて、
最近思っています。
まあ、花粉症を持っている人は、
そんなことを言ってられないかもしれませんが。