神保町ブラブラ

今年の伝達会議は連休でしたので、翌日も休みです。
嫁さんも、もう1日ゆっくりしておいでと言ってくれたので、
滞在を1日延ばして、東京の街をブラブラすることにしました。

さて、どこに行こう?

いつもですと展覧会を探して観にいくのですが、
今回はあまり心惹かれる催しがありませんでした。
銀座は昨日行ったしなぁ~。

そこで、ひらめきました。
前から一度行こうと思っていたのですが、
一度も行けずにいたのが古書で有名な町、
そうだ!神保町に行ってみよう!

東京駅からもそれほど遠くないし、どうして今まで行かなかったのか?
きっと本ってたくさん買うと重いですから、
持って帰るのに大変そうだと思って敬遠していたのではないかと思います。

でも、行ってみてたら、これが結構面白い!
普段あまり古書店・古本屋さんに入らないので、
どこでもそうなのかはよくわからないのですが、
あれだけたくさんの古本屋さんがあると、
お店によって結構個性がありますね。

何軒目かに入ったお店は、
本の整理がビシーっとできていて整然としていました。
僕がたまに、ほんとにたまにですが、入ってみるお店は、
普段行き慣れないせいもあるからでしょうが、
さっくりとした分野といのは分けてありますが、
それほど細く分かれていません。
けれど、それはそれで、何があるかわからないけど、
何か面白そうなものがありそうで、
みてみるのですが、結局何も買わずに出てしまう、
そんなことが多かったのですが、
その古書店は、わかりやすく、すごくきれいでした。

その次に面白いなと思ったのが、
主に写真集や芸術関係の古書ばかりを取り扱っている古書店。
他にも、岩波書店の本をメインであつかっているお店、
シナリオや戯曲を中心に扱っているお店、
園芸・動植物に特化したお店、
芸能やサブカルチャーに強いお店などなど。

シナリオ本の古書というのは面白いですね。
本来売り物ではないわけで、
だれか俳優さんかスタッフの人のものだったんでしょうね。
そうしたものって希少価値がありそうなんですが、
意外に安く売っているのですね。
まあ、作品にもよるのかもしれませんけどね。

こんな感じでぐるっと回ってみて、
古書店でも何となく専門店的なお店が気になりました。

これって、古書店同士でやりとりするのでしょうかね?
これはあんたのとこが専門だからそっちで売ればいい、みたいに。
あるいは、そこはビジネス、なんぼで買う?そしたら売りましょうとか。

持ち込む方も、
これはここがいいだろうなとか考えて持ち込むのもあるでしょうから、
自然とそのお店の得意分野でできてくるのでしょう。

こうした古書の専門化したお店がたくさん集まっているのっていいですね。
目的を持って来た人には便利というのもありますが、
古書というのはこうして歩いてみると、
一種の文化財のような気がします。

万人に必要なわけではありませんが、
欲しい人にとっては欲しいわけで。
ただ、その欲しい人がいつ現れるかはわかりません。
数か月後かもしれないし、
数十年後、あるいは世代を超えて数百年後かもしれません。

そんな先までこうした古書店群が、
ずっと残っているかどうかはわかりませんが、
こうした大量の古書が、100年後、200年後、
あるいはもっと先の将来にもずっと残っているといいなと思います。
まあ、外からそんなこと言うのは無責任、
古書店を続けるのは大変なんだよと言われてしまいそうですが。

昔は、時の権力者が自分にとって都合の悪い書物は
ことごとく処分したと聞きます。
焚書というヤツですね。
やっぱりそんなことがあってはもったいない。
いろいろな本が後世に残って比し居と思います。

ところで、今回、
もしあったら手に入れたいなと思っていた本がありました。
耳鼻咽喉科の古い教科書です。
以前、ブロー液の時に書きましたが、
古いものの中に新しいヒントがあるかもしれないとも思ったからです。

しかし、さすがにこれはなかなかありませんね。
医学書の古いものというと、漢方や鍼灸関連はたくさんあるのですが。
耳鼻咽喉科の本自体がほとんどありません。
医学書の専門店は1軒ありましたが、
切替の耳鼻咽喉科学という有名な教科書がありますが、
それが置いてありましたが、
僕が学生時代に使っていた版とほとんど変わりがありませんでした。
できれば初版本くらいが見つければいいなと思っていたのですがねぇ。