「到来」と書きましたが、この文を書いている時点では、
まだ爆発していません。
おそらく、この日くらいだろうなと、予想して書いてます。
題名にびっくりマーク!をつけましたが、
別に待ちに待っっていたわけではありません。
あ~、今年もこの時期が来たな。そんな思いです。
スギ花粉症らしき患者さんは、
早いと1月末くらいからボチボチと来院されます。
まあ、これは、血管運動性鼻炎であったり、
ハウスダストなどの他のアレルギー性鼻炎が寒冷刺激で敏感になり
症状がでてきた場合もあるのかもしれません。
しかし、人間の身体のセンサーというのは
こんなに敏感なのかと驚くような場合もありますので、
本当に空中に、ごくごく微量の花粉が漂っていても、
症状がでてくる人もいるかもしれません。
滋賀医科大学耳鼻咽喉科では、毎年2月1日より
花粉情報をホームページであげてくださっています。
http://www.shiga-med.ac.jp/~hqotola/
(↑右の方に花粉飛散情報があります。)
これをみていますと、
今年は、2月4日に初観測されています。また、
1平方cmあたりの花粉数が2日連続して1個以観察されれた最初の日を、
飛散開始日と呼んでいますので、
今年は2月18日が飛散開始日となりました。
今年は暖冬だから、花粉が飛び出すのが早いぞ!
製薬会社の方々は、そう言ってる人が多かったのですが、
(実際、僕も今年はかなり早いかと思っていたのですが)
結局、数日早かったかなという感じですね。
滋賀医大のデータを拾ってみますと、
年 初観測日 飛散開始日 初花粉数3桁 最大花粉飛散日
2016 2/4 2/18
2015 2/8 2/21 3/4 3/22(148個)
2014 2/1 2/25 3/4 3/18(203個)
2013 2/7 2/22 3/6 3/9(750個)
2012 2/9 3/1 3/6 3/19(150個)
2011 2/3 2/22 3/6 3/14(516個)
2010 2/7 2/21 2/25 2/25(143個)
2009 2/11 2/12 2/15 3/10(509個)
2008 2/29 3/8 3/12 3/12(270個)
(これはすべてスギ花粉についてです。)
昔は、花粉の多く飛ぶ年と、
少ない年がだいたい1年おきだったのですが、
昨年はかなり少なかった様です。
耳鼻咽喉科の外来に来院される患者さんの数も、
おおむね花粉の量と比例している様に思います。
だいたい花粉数が3桁になると爆発的に患者さんが増えるような気がします。
毎年、いつ頃から忙しくなるかなと、戦々恐々としているのですが、
結局花粉症が爆発するのは、だいたい3月第1週の様です。
2013年の3/9は土曜日で、
前日も748個の花粉が計測されており、患者さんも非常に多く、
普段なら土曜日の診療は長くかかっても2時過ぎには終わるのに、
この日は4時すぎまでかかってしまったのを覚えています。
いずれにしても、毎年花粉症で悩まされる方は、
急な症状増悪にも対処できるように、
早めに薬を用意しておきましょう。