先日、「僕が医者になるまで3」を2/16のブログで書きました。
賢明な読者のみなさんはお気づきの方も多いかと思います。
このシリーズの1と2は、
「僕が『医師』になるまで」と題名に書きました。
3については、「僕が『医者』になるまで」としています。
これは、何か意図的なものなのか?
そう思われた方がいらっしゃるかもしれません。
実は、何の意図はありません。
打ち間違いでした・・・・ス、スミマセンでした!
ま、それでは終わっちゃいますので、
間違いついでにちょっと考えてみました。
『医師』と『医者』の違いについて。
まずはインターネットで調べてみました。
だいたい主立った意見は、
・医師:医師法の適応を受けて、病気の診察・治療にあたる人。
・医者:病人の診察、治療を職業とする人。
というようなものが多い様です。
だから、ブラックジャックは、無資格なので、医者だけど医師ではないと。
それをふまえつつ、慣用的な観点からいうと、
医師:法律的な意味合いが強く、固い感じ。改まった感じ。
医者:親しみやすい呼称。
あるいは、「医者」には、「医者に行く」という使い方がある様に、
医療機関を指す場合もあると。
また、「医者」という言葉には少し暖かみがあるように
感じる方もいらっしゃる様です。
これに対して、僕は今までちょっと違った印象を持っていました。
それは、大学の授業-たまたまですが、
耳鼻咽喉科の授業の時にが、
非常勤の講師の先生が話されたことが記憶に残っています。
「医師」の「師」は「教師」の「師」であり、
「先生、先達」の意味があり、人の模範にならなければならない。
対して、「医者」の「者」は「役者」の「者」であり、
人を真似するところから始まるのだと。
だから、(医学生に向かって)みなさんは、
まず医者となり、医学の先輩をまねるところから始め、
最終的には、人の模範となるような「医師」になってください。
そんなような話でした。
まあ、役者のみなさんには失礼なお話で、申し訳ありません。
確かに、「医者」という言葉には、
「お医者さん」という親しみを感じる響きもありますが、
「町医者」「藪医者」という言葉には、
少しネガティヴな響きを感じます。
だから、僕は、自分としては、
「医者」より「医師」の方がなんとなく好きです。
そんな訳で、「僕が医師になるまで」は、「医師」としたのですが、
そんな風に突き詰めて考えると、
果たして自分が「医師」と呼ばれるような、
すなわち、師として仰がれるような存在かと言えば、
少なくとも現在のところ全くそんなことはありません。
せいぜい人の真似をする「医者」かもしれません。
だとしたら題名は、
「僕が医師になるまで」とは掲げられませんね。
だって、「医師」とよべる程、立派になっていないですから、
「なるまで」だったら、延々に書かなければいけなくなる。
でも、医師法にのっとって、国家試験に合格したことで、
「医師」になったのなら、これは間違っていません。
まあ、どうでもいいことなんですがね。
ま、当面ここでは、医師国家試験に合格するまでという意味で、
最初の通り、「僕が医師になるまで」ということで続けたいと思います。