哲学ノート3? 実はオサラムームー

ハイデッガーの教えは、
当時の若かった僕にはとても生き生きとした思想に思われました。
僕の中では今でも、
自分の中の一つの基本精神であると思います。

前回、そんなことを書きました。

ただ、そうは言っても、実際には24時間そんなことを考えて
生きることはできません。
ハイデッガーのこの考え方は、結構しんどいんですね。
そんな24時間、ずっと張り詰めているわけにもいかない。

ま、実際には結果的には90%以上Das Mann的な存在、
つまり、日常的な些末なことや世間話的なことに気をとられた
ダラダラした生活を過ごしてしまいます。
だって楽チンだもんね。

そうそう!
「オサラムームー」って知ってますか?
これを知ってる人は、なかなか通ですな。
昔、NHKの人形劇『プリンプリン物語』というのがありまして、
その中で、少女プリンプリンが、訪れた国の中に、
「オサラムームー王国」というのがあって、
そこの住人は、働かなくても食料が手に入るので、誰も働かない。
何もしないことが何より一番いいことだ!というところ。
(参考にしたのはWikipedia等と自分の記憶)

これの印象がすごく強くで、
今でも、午前診と午後診の間に昼寝をする時には、
冬なら炬燵、夏なら夏布団にひっくり返って
「は~!オサラムームーは、いいなぁ~!」
と叫び声を上げて眠りについています。
うちの嫁さんはあきれてますけど。

ま、昼下がり、ご飯食べたあとの昼寝。
これは至福のひとときです。

「死への先駆的覚悟」なんてどこに行ってしまったんだ?
という頽落ぶりですね。

昔は、そうして頽落したあと、夜寝る時なんかになると、
「あ~、今日も、な~んにも大したことができなかった・・・」
と言って反省したものでした。

こういう独り言みたいなのを、「セルフトーク」というそうです。
で、セルフトークには、こんなネガティブな物言いはNG。
これはちょっとした自己啓発本なら書いています。

ダメなセルフトークすることで、そのダメな自分のイメージを、
さらに潜在意識に刷り込んでしまうそうですよ。
いつも、ネガティブな言葉を発してしまうみなさん!
お気をつけ下さい。

ま、そんなわけで、
頽落ばかりしていると後ろめたいので、
ハイデッガーに替わる、
何かよりどころになる考え方が欲しくなりました。

それについては、最近ちょっといいかなと思う哲学を知りました。
ただ、ちょっと、まだ、いいかげんで的外れじゃないかなと、
自信がないもので、もう一度少し本を読んでから、
お話したいと思います。