『ほめる力』 齋藤孝 著、筑摩書房
この本の中にも書いてありますが、
日本人はほめるのがヘタ。
僕も生粋の日本人ですので、
やっぱりほめるのは苦手です。
ほめるって、何となくお
べんちゃら言ってるみたいな感じがして。
この本にも書いてありましたが、
ほめることとおべんちゃらの違いというのは、
損得を考えずにほめる点にあるそうです。
自分に何か得になる事を考えてほめるのは、嫌らしいし、
結局そこのところを見透かされて、自分を下げることになります。
また、人をほめると自己肯定感アップにつながるそうです。
時々自己啓発本などを読むと時々目にする文章があります。
それは、声に出した言葉は自分に返ってくるということ。
つまり、いいことであろうと、悪いことであろうと、
声に出して、ある現象や感想を述べたとすると、
脳ではそのことを追体験するわけです。
脳にとっては、人のことであろうと、自分のことであろうと関係ないのです。
(そのあたりのことは、また別の機会に別の本の紹介で書こうと思います。)
ですので、悪いこと、嫌なことはあまり声に出してはいけないのです。
たとえそれが自分のことでなくても。
(まあ、だからといって、腹にためておけという意味ではありません。
それはもっとよくありません。念のため。)
だから、自分についてはもちろんですが、
他人についてもいいとこ探しをして、
ほめてあげなければいけないと思うのです。
中々それができないのですけどね。
ま、それはともかく、
齋藤孝先生は、この本の中で、
・ほめることの効用
・ほめる前の準備
・ほめ方の基本
・どうしてもほめることができないときのほめ方
・ほめるトレーニング
・名人に学ぶほめるテクニック
といった章分けでほめることについて書いていらっしゃいます。
この分け方がすごく読みやすいのです。
また、重点的な所は太字傍線で示していらっしゃいますので、
時間のない人はこの部分を中心に読めばよいので助かります。
「ほめる」という行為は練習が必要なんだと著者は言います。
だから褒めるトレーニングが必要なんだと。
毎日1つはほめるようにしなさいと。
とすれば、さしずめ、今日の僕のノルマはこの本を紹介することで
ほめたことになるかな。