村上隆の五百羅漢図展

新しい年が始まりました。

僕はといえば、
年末、しなければならないことは山ほどあるのに、
家の掃除も放っぽりだして東京に行ってきました。
まあ、気分転換ですな。
嫁さん感謝です。

東京では、
『村上隆の五百羅漢図展』
http://www.mori.art.museum/contents/tm500/
に行ってきました。
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現代アート作家でもある村上隆氏は、
『オタク文化と日本文化のいいとこどり』
という批判もあるようですが、
ルイヴィトンのモノグラムの成功でも有名なアーティストです。
(実は、批判の部分は帰ってきてインターネットで調べてみて
知った部分ではありますが。)

確かにアニメの影響は多分にあり、
やや営業的な部分は気になるところではありますが、
今回の五百羅漢図は、
伊藤若冲や曾我蕭白など辻惟雄の「奇想の系譜」に代表される
日本絵画を消化しつつ、
インドや中国の文化をも飲み込むかの様な意気込みを感じます。

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ただ、それにしても、アニメ的なせいなのか、
一般的な五百羅漢の荘厳さみたいなものはあまり感じません。
(といっても
僕もそんなに沢山みたことはないのですが)
震災に対する鎮魂がテーマでもあるそうですが、
そうした重みみたいなものはあまり感じません。

ネットでレビューをみると、
『「村上隆の五百羅漢図展」は被災者への鎮魂か、
それとも作家個人の魂の救済か』
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20151130/E1448527621686.html
を読んで、なるほどなぁと思いました。

この軽さが、むしろ現在の日本の象徴でもあり、
逆に軽さがあるゆえ、救いになっている部分もあるかもしれません。

非常に評価の分かれる作品だと思いますが、面白い作品です。
3月6日まで六本木ヒルズ森美術館でやっています。

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ところで、
東京を満喫したあと、家に帰ったわけですが、
東京駅の大丸の地下でお土産を探していました。

和菓子のコーナーで、
ふと、『感謝の気持ち』というお菓子に目が留まりました。
賞状入れる筒の形の箱の中に、お菓子が入っています。
ちょっと面白そうなので買うことしました。
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その時、お店の人が、
「中に感謝状を手書きで入れることができるけど、どうします?」
と尋ねてきました。
まあ、家で食べるだけですから別にいいかと断りました。

家でいくつかのお土産と一緒にこのお菓子を取り出した際に、
この話もしたところ、うちの嫁さん、一言。
「バカねぇ。そういう時は、私にちゃんと感謝状を書かなきゃ。
『大掃除を免除して、東京に遊びに行かせてくれてありがとう』って。」
た、たしかに・・・気が利きませんでした。