僕の実家は、滋賀県の北の方にある、虎姫というところです。
実家には母親が健在ですが、
高齢でもあり妹夫婦が同居してくれています。
先日、その実家に帰った時のことでした。
昼食を一緒にとったあと、妹の夫がコーヒーを淹れてくれました。
彼は最近コーヒーに凝っています。
ご自分で豆を挽くところから始めます。
その時も、豆を挽こうと、コーヒーミルを取り出して一言。
「この、豆を挽いているひとときがいいんですよ、
なんか、無心になれるという感じかな。」
この言葉を聞いたときに、ふとある本を思い出しました。
『珈琲店タレーランの事件簿
また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
岡崎琢磨 著、宝島社
表紙も可愛いし、何やらミステリーっぽいし、
話もそれほど重くなくて、読みやすいです。
舞台が京都というのも親近感があります。
この小説の中で、
美味しいコーヒーを淹れてくれる魅惑的なバリスタが登場し、
謎解きをします。
その時の小道具が、コーヒーミル。
これをカリカリカリカリとコーヒーミルで豆を挽いていて、
「その謎、大変よく挽けました」
と謎を解いていきます。
おそらく、カリカリとコーヒーミルを回す動作って、
一種の変性意識状態を作り出すことができるのかもしれません。
僕もブログのネタに困ったら、コーヒー豆でも挽いてみようかな。
・・・って、その前にコーヒーミルを買ってこなくちゃいけませんが。