当院の待合室と中待合は有線放送がなるようにしてあります。
それで、毎日クラシックがかかるようにしています。
先日、嫁さんが医院にやってきて、開口一番言うのです。
「スピーカーから聞こえてくる音、ひどいわね」
開業して17年。
ずっと聞いてきたので、耳が慣れっこになっていたのでしょう。
全く気がつきませんでした。
確かに注意して聴いてみると、
スピーカーから聞こえてくる音は、ビリビリと響いて聞こえます。
早速、工務店の人に来てもらいました。
スピーカーも経時的に劣化してくるものなのらしいのです。
おまけに、有線でお借りしている機器も劣化しているのだろうと。
以前、ハイパーソニック・エフェクトのお話をしました。
高周波数に富んだ音を浴びるように聴くと脳幹部が刺激されると。
そんなことを書いておきながら、
自分の医院の音響システムがボロボロではちょっと恥ずかしい。
そう思って、この際ですので、刷新することにしました。
といっても、映画館ではないので、
高性能なアンプまでは用意できませんでしたが、
それでも、システムにはMaranzのCDプレーヤーをつなぎました。
スピーカーも、こだわればきりがないところですが、
所詮は天井に埋め込み式ですので、
もともとそんな高価なものはないので、
現状より一つグレードアップ程度としました。
(ここは工務店の電気担当の方にお任せ)
それでも、昨日、改装してもらって聴いた音は大分違いました。
音が澄んでいます。
ただ、昨日診療をしてみると困ったことがありました。
音のメリハリが大きくなった分、
ボリュームの設定が難しくなってしまいました。
小さな音で流れている所に合わせて、ボリュームを設定すると、
クライマックスの音量が大きくなるところではやかましいし、
大きな方に合わせると、小さな音の時には、
BGMとして、診察の声や音を遮る効果は弱くなります。
意外に難しいものです。