Let’s Study 栄養学8 Mg vol.2

前々回、「Let’s Study 栄養学7 Mg vol.1」と称して、
マグネシウムの話を持ち出し、
最後に「次回、もう少し掘り下げてみましょう。」
と書いておきながら、もう1ヶ月以上もたってしました。

その間に季節も変わり、
昼間はまだ多少暑いですが、夜は結構涼しくなりました。

さて、マグネシウムMgについて、
情報としてはいろいろなところからかき集めてあるのですが、
どうも核になる様なものがなくて、
どういう風に書いていこうか・・・
そう思いながらパソコンの前に座ると、
マグネシウムについて調べだしたはずが、
いつの間にか別のことに気をとらわれてしまいます。

いろいろと探していましたが、
結局、以前当院のブログでも特集でご紹介しました、
飯塚 浩先生の、
『メンタルを強くする食習慣』アチーブメント出版

これにつきると思いました。

現在ちょっとメンタルに来ているな、
食生活で何とかしたいな、
そんなことを考えている人は是非買って読んでみてください。

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マグネシウムについてはこの本のp.330あたりに書かれています。

エネルギー活動の場に多く存在(約60%は骨、約27%は筋肉)
多くの補酵素としてATP産生に関与
ビタミンB1と連携することが多いので、
不足するとビタミンB1不足と似た症状が現れる

細胞内のカルシウム濃度を低く保つのにマグネシウムが必要
カルシウムを摂取するときにはマグネシウムもバランス良く摂る必要がある

加工食品、アルコール、ストレスなどでマグネシウムは尿中に排泄されやすい
現代人はマグネシウム不足になりやすい
海産物、海藻をあまり食べなくなったこと
豆腐のニガリも他の凝固剤によるものが多くなった

細胞内のカルシウム濃度上昇
⇒血管や筋肉が収縮⇒こむら返り、不整脈
マグネシウムによってこれらの症状が治まる
血圧が下がり、肩こり、頭痛、片頭痛、気管支平滑筋の弛緩
疼痛の改善

その他のマグネシウム不足:
NMDA型受容体の興奮によるダメージ
脳血管れん縮マグネシウムは
NMDA型受容体とグルタミン酸の結合を制御することで興奮を抑える
⇒脳神経細胞の保護

一方、GABAを抑制
筋肉の緊張がゆるくなって、メンタルも安定、寝付きもよくなる
HPA軸の調整も行う

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次回、もう少しマグネシウムについて話を進めてみたいと思います。